INTRO.

2004年のゴールデンウィーク、私たちはポルトガルに行ってきました。

英語もままならない海外旅行ビギナー、しかも初めて訪れるヨーロッパとあって、当然パックツアー(J社)。
参加者は総勢18名。出発前に添乗員のIさんからの電話で聞いていた通り、私たちが最年少でした。
ほとんどの方が、ブルジョアジーなかほりただよう熟年層。
ポルトガルって若者は行かない国だったのか!?

せっかく仕事をどーんと休んで海外に行くのだから、あまり行く機会のない国に行きたい!
映画 『魔女の宅急便』の街のモデルになった(らしい)ポルトを見てみたい!
たったそれだけの理由でポルトガルを選んだということは秘密である。

 

2004年4月26日(1日目)
●ポルト

関空発のJAL425便で午前10時40分出発!
パリでエールフランス2036便に乗り換え(日本-ポルトガルの直行便はなし)、ポルト国際空港に到着したのは夕方6時半頃。
「ユーロ2004まであと46日」と書かれた(多分)電光掲示板があり、ユーロ2004グッズのブースなんかもあったものの、 なんだか閑散とした印象の空港だった。

ポルトで泊まったのは、ポルト パラシオという☆☆☆☆☆ホテル。
ツアーでなければ泊まらないであろう、私たちには縁遠い立派なホテルでした。
ウェルカムドリンクに早速ポルトワインが出てきたので初挑戦。

……甘っっっ!!

晩飯代わりに、ホテルのとなりにあったスーペルメルカード(スーパーマーケット)で、 パン、チーズ、ヴィーニョヴェルデ(ポルトガルの若い微発泡性ワイン)などを買い込んだ。
スーパーには、早速有名なバカリャウ(干し鱈)が!
土産に買って帰るにはちょっとたいへんだと思い、買わなかったけど。
(後日、それ以上にかさばる土産を買ってしまうことになるのだが…。)

 

2004年4月27日(2日目)
●ポルト

さあ、 この日から本格的なポルトガル観光のスタートです。
この日の予定はポルト半日観光ということで、カテドラル(大聖堂)〜サン・フランシスコ教会〜ポルトワイン工場〜サン・ベント駅というコース。

ポルトワイン工場では試飲もしたが、やっぱり甘い!!
しかし勝手に持ち込んだチョコレートと良く合った。
でもこの日の見どころはやはり「ポルトの街並み」、これにつきる。

そもそもヨーロッパ行くのも、びびんばもぱんだも初めてやってんけど、オレンジの屋根、石畳、古い家々、そんな中で生活する人々、ついでに、あふれかえる路上駐車…。
何もかもがすばらしかった(路上駐車を除く)。

感動ものだ。

しかし、どこかで見た風景??似たとこ行ったことあるで??と思い、出た答えが、「ディ○ニーシー」…(何かこう書くと安っぽくなってしまうな…。まあいいか)。

昼食にはバカリャウとポテトの煮こみ、パォン・ドゥ・ロー、ヴィーニョヴェルデ(別 料金)をいただいた。  
パォン・ドゥ・ローはカステラの元祖といわれている食べ物で、どんなものか楽しみにしていたのだけど、カステラよりも甘くべちゃっとしており、日本のカステラとはけっこうかけはなれている。
「カステラ」という言葉そのものは、ポルトガル語の「カステロ」 (城)から来てるらしいけど、「カスティーリャ王国」(隣国スペイン)から取られた、という人もいる。
「カステラ」の語源は日本語史上最大の謎のひとつとされている(嘘)。

午後からは自由行動で、ツアーのみなさんとドゥロ川クルーズへ。
天気もよく、気持ちよい。
船上では、さんざん 「何で新婚旅行でポルトガルなの?」と聞かれる。
本人達は何も考えていなかったが、我々みたいに新婚旅行でポルトガルというのはどうも珍しいみたい。
でも、どこ歩いても日本人観光客にぶつかるような有名観光地に行ってもしょうがないやん。
ブランドものの買い物なんかにも興味ないし…。
添乗員のIさんはさんざん「いいと思いますけどね、ポルトガル。」と言ってくれてたけど、はたしてフォローだったのか…。

クルーズの後は他のみなさんはタクシーでホテルに戻った。
前の日の晩、私たちの乗ってた観光バスに盗難が入ったということで、運転手のパウロさんは午後から警察に行かなければならなくなってしまったらしい…。
我々はドウロ川沿いの土産物屋を見てまわったり、カフェで休憩したりとのんびりする。
(カフェでは、日本出発の前日に買った本『旅の指さし会話帳(52)ポルトガル』がお役立ち。)

せっかくなので有名な路面電車(エレクトリコ)にも乗ってみよう!と乗り場まで行ったのだが、遠足か何かのガキども…いや、お子さま達が大量 に乗り込んでしまい、あっという間に満員に。
しかたがないので諦めて線路沿いをしばらく歩いていると、あれ?、このまま歩いてホテルまで帰れるんちゃうか?、と思えてきた。
地図を取り出して見てみたがよくわからない。
でも何となく行けそうな気がしたので、とりあえず歩いてみた。

ポルトの歴史地区をひたすら歩く。
坂道と石畳の街は歩きにくい。
しかし、ここの人たちは、こんな古い街に、普通に生活してるんだなあ。
改めて感動(と少し息切れ)。

歴史地区を抜け、車の行き交う大通りに出た。
地図と標識を標識を見ながら歩くが、途中で、どうも目的地とは逆方向に歩いていることに気がついた。

迷った…!?

こんな言葉も通じへん異国の地で迷子になってどうすんねん!
ぱんだからの痛い視線を無視し、びびんばはひたすら歩く。
結局、1本曲がる道を間違え、かなり北の方まで進んでしまっていたらしい(ホテルはドウロ川から見て北西の方角)。
前の日に買い物したスーパーが見えた時は、我ながら「よく帰ってこれたなあ」とほっとした。
2時間近く歩いてたみたい。
歩き疲れて口の中がからからだったので、スーパーで水を買う。

スーパーの帰り、 小銭を歩道の排水口のすきまに落としたら、通 りがかったおっちゃんが車のキーか何かで取ろうとしてくれた。
結局小銭は落ちてしまってんけど・・・ポルトガル人って親切!(観光客丸出しで歩いてたからか?)

ホテルに帰ると添乗員のIさんが「焼けましたね。」と言うので、歩いて帰ってきたと言ったら、「え"っ何で!?」と驚かれてしまった…。

 

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ポルト国際空港

1日目の買い物

ポルトのカテドラル(大聖堂)にて

有名なポルト歴史地区(世界遺産)
これが見たかったんだ・・・(泣)


何かあるかな? のぞき込むびびんば氏

有名なドン・ルイス1世橋

バカリャウ(上)とパォン・ドゥ・ロー(下)

ドゥロ川の船着き場から見える家々

エレクトリコ(路面 電車)
これがいまやポルトでは唯一の路線