2004年5月1日(6日目)
エヴォラ リシュボア(リスボン)

この日はツアー日程では1日フリーだった。
エヴォラ観光のオプショナルツアーもあったが、当初、せっかくなのでリスボンを1日歩きまわるつもりでいた。
しかし、5月1日はメーデーの日で、祝日。
添乗員Iさんによると、日曜日や祝日などの休みの日は、ほとんどの商店などが閉まってしまうとのこと。
そこで一度はエヴォラに行くと返事したものの、いろいろ迷った。
エヴォラ行きを直前になってキャンセルしようかとも思ったが、結局エヴォラに行くことにした。
そのせいでばたばたとIさんを走り回らせてしまい、申し訳なかった。

エヴォラはリスボンから150kmほど東に離れた街で、ワインが有名なアレンテージョ地方の中心地。
リスボンの4月25日橋を渡り、バスで2時間近く走っただろうか。
途中、バスから見える景色は、見事にぶどう畑とコルクの木しかなかった。

エヴォラも城壁に囲まれた街であり、その街並は世界遺産に指定されている。
先ずサン・フランシスコ教会を見学。
ここの人骨堂は壁から柱から天井から人骨で作られていて、相方のぱんだは気味が悪かったらしい。
(私びびんばはにぶいのか、なんとも思わなかった。)
よって写真なし(写真撮影は有料。たいした金額じゃなかったけど)。

ジラルド広場から10月5日通りを歩き、天正遣欧少年使節団が演奏したとされるパイプオルガンのあるカテドラル(大聖堂)も見学。

続いて、エヴォラのシンボル(?)、ディアナ神殿へ。
2〜3世紀にかけての古代ローマの遺跡とのことだが、残念ながら、写真で見るよりもしょぼかった…。
でも、その奥に展望台のように街を見おろせる場所があって、そこから見た街の景色は、なかなかのものだったなあ。
あと、なぜかそこには何とかという日本人のアート作品が展示されていた。

昼食までの間フリータイムになったので、エヴォラの街を歩いてまわった。
街のメインストリートと思われる10月5日通りを歩いてると、リスボンのアルファマに続き、土産物屋でカタプラーナを発見。
やはりナザレと比べると高かった。この金額だと3つも買えなかった。
ナザレのカタプラーナを買った店は良心的だったんだなあ。

街の中心のジラルド広場では、メーデーの集会があったみたいで、にぎわっていた。
風船売りもいて、写真ではわかりにくいかも知れないけど、なぜか『ドラゴンボール』の悟空の風船もあった。
いくつかのカフェが広場にテーブルと椅子を並べていたので、ここで一服。
『旅の指さし会話帳(52)ポルトガル』を見ながら、「ぽるふぁぼ〜る。せるべーじゃ。」 などと注文するのもようやく少し慣れてきた(ような気がする)。
向こうはこちらが観光客だと思って、ていねいに聞き取ろうとしてくれるおかげだ。
やっぱりポルトガル人はイイカンジ。
トランジットで降りたパリのシャルル・ド・ゴール空港の職員はヤナカンジだった。
フランス語できんがなんで悪いとや!(ひがみ?)

ところで、旅行も6日目にいたり、当初の予想以上にお金を使ってしまい、手持ちの現金が心もとなくなってきた(この日のエヴォラツアーの現金支払いが主な原因)。
もうクレジットカードを使って銀行からユーロを引き出すしかない。
実は前の日にオビドスで1回チャレンジしたのだが、そのカードにはそんな機能はなかったのか、ダメだった。
そこで今回は別のカードを使ってやってみたら、今度は成功。100ユーロをゲッツ!
CD機が銀行の建物の中じゃなくて、建物の外壁にくっついてるのってポルトガルだけ?
それともヨーロッパはみんなそうなんだろうか。
ちょっと緊張した。
スリ放題スられ放題じゃないのかなあ?

昼食は、エヴォラのポゥザーダ、ポゥザーダ・ドス・ロイオスのレストランで。
修道院を改装したポゥザーダで、歴史の風格を感じさせる建物だった。
トイレの扉が不必要にでかかったのが印象的。
それと、座った席が、ちょうど回廊を改装した場所で、陽当たりもよく、気持ちよく食事が出来た。
食べたのは、「豆のスープ・魚・シリカイヤ(アレンテージョ地方のお菓子)」(添乗員Iさんのメモより)とのことだが、写 真も撮っておらず、ほとんど記憶にないのが残念。
回廊に亀が何匹ものそのそと歩いてたのは覚えてるのになあ…。

以上でエヴォラツアーは終わり。
バスでリスボンに戻りました(睡眠時間)。

一旦ホテルに戻り、ちょっくら買い物にでも行こうと、ガイドブックと添乗員Iさんの話を頼りに、アモレイラス・ショッピングセンター(Centro Comercial das Amoreiras)というでかいショッピングセンターまで歩いて行ってみることにした。
ホテルから歩いて2〜30分で到着(よく歩く人たちやな、俺ら)。

アモレイラス・ショッピングセンターは新しくて大きいショッピングセンターだったが、やはりメーデーの影響か、中のスーパーマーケットは閉まっていた。
スーパーで現地のものをあれこれ買うつもりだったんだけどなあ…。
かわりに、専門店街みたいなところで、おみやげのお菓子などを購入。
ハーゲンダッツでは、日本にはないフレーバーを見つけて、ぱんだはかなり気になっていたみたい(食べたらよかったのに…)。
"habitat"っていう、日本でいうと"ACTUS"みたいな店がイイカンジで、うろうろ見てたら、これまたイイカンジなエスプレッソカップのセットがあり、リスボンですでにひとへのおみやげ用に1セット買ってたのだけど、今度は自分たちのおみやげにと、購入した。
これで家でも、この旅行でハマったポルトガル流「ビッカ」が飲めるぜ!、と思って。

この日の夕食はツアー外。他のツアーの方達は、日本料理と中華料理の双手に別 れて団体行動だった。
しかし我々はまだまだポルトガル料理が食べたかったので、ガイドのNさんが、近くで開いている店を2つ調べてくれた。
ところが、第一候補の"quebra mar"に行ってみると、なぜか閉まっていた。
店の外に水槽があって、よさげな店だったんだけどなあ…。
もうひとつの店"TRIMAR"も閉まって鱈どうしよう、と思いながら行ってみると、こちらは営業中でひと安心。
地元客と観光客の両方でけっこう繁盛していた(メーデーでどこの店も閉まっていて、開いてるこの店に集中しただけかもしれないが)。

先ずは辛口のヴィーニョヴェルデを注文して、メニューをもらう。
バカリャウ・リスボン風ってどんなのか気になったものの、前日に食べたアローシュ・デ・マリスコス(海鮮おじや)をもう一度食べたくて、ソッパ・ア・アレンテジャーナというパンの入ったスープとサラダと一緒に頼んだ。
量は十分加減して頼んだつもりだったのに、運ばれてきたのは大量の料理…。
2人でひいひい言いながら、それでも残さず完食!
アローシュ・デ・マリスコス、前の日に食べたのとはまたちょっと違っていて、こちらもおいしかった。
なぜかカニかまぼこも入ってましたが…。ポルトガルでもメジャーな食べ物なのだろうか…。

店のおやじさん(英語通じずポルトガル語オンリー)はせかせかと忙しそうに動き回っていた。
店内はにぎやかで、笑い声が絶えず、座ってるだけで楽しかった。
帰り際、若い店員に日本語で「オヤスミナサーイ。」と声をかけられた。
こちらもついつい外人なまりの日本語で「オヤスミナサーイ。」、そのあと「おぶりがーど!」と返事をした。
この夜、リスボンでいちばんの楽しい思い出ができた。
TRIMARのスタッフの皆さん、改めてObrigado!

リスボンの夜は更けて行く…。


夕食を食べた店"TRIMAR"のカード

ホテルに戻るとロビーでIさんに会った。
びびんば「あ、夕方アモレイラス行って来ましたよ、歩いて。」
Iさん「え"っ、また!?」

 

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エヴォラ歴史地区(世界遺産)


10月5日通りの土産物屋
(カタプラーナがぷら下がってるの見える?)

エヴォラのランドマーク、ディアナ神殿

ディアナ神殿の展望台から


ポルトガル種ポルトガル犬(ウソ)

メーデーでにぎやかでした

ヨーロッパのじじい達は皆オシャレ


若者のカッコはフツー


リスボン新市街、アモレイラスからの帰り道
ポンパル侯爵広場が目の前


夕食後、ほろ酔い気分のリスボン夜の街