びびぱん in 澳門 2007 〜 ポルトガルの面影を求めてマカオふたたび 〜
 
5/5(sat)[2]
 
■ 5/5(sat):3日目[2] マカオ
 

● マカオで飲茶を

バスでマカオ市内に戻り、ホテル・リスボア(Hotel Lisboa/葡京酒店)前で降りました。

バス停でホテル・リスボアを背にしたら、昨年オープンしたウィン・マカオ(Wynn/永利)が目の前だったので1枚。
8ヶ月前マカオに来た時は、このあたりはまだ道路工事まっただ中でろくに歩くことも出来ませんでしたが、今ではすっかり鋪装されて、安心して歩くことができるようになっています。

ホテル・リスボアに沿ってウィンと反対側に歩くいてくと・・・ん? 何か見えて来ましたよ。

ぎゃはははは!!!
でか! なんだありゃ!?

そう、目の前に飛び込んで来たのは、建設中(2007年5月現在)でありながらすでに営業を開始しているグランド・リスボア(Grand Lisboa/新葡京)でございました。カジノ・リスボア(Casino Lisboa/葡京娯楽場)の隣に並んでオープン。

 
(左)でかい! グランド・リスボア (右)さらに近づく・・・でかすぎ!!

いやあ、金ピカで下品この上ない建物だなあ。蓮の花をイメージしたデザインらしいですが、とてつもなく異様な物体です。
歩くと当然のようにどんどんとでかくなってくるので、いったん後ろを向いて振り向いては爆笑、また後ろを向いて振り帰っては大爆笑、という動きを何度か繰り返してしまいました。

いやそれにしても、だんだんと元からあるカジノ・リスボアが地味に見えてくるから恐ろしい・・・。

マカオの昼食はやはり飲茶でしょう、ということで、今回はホテル・シントラ(Hotel Sintra/新麗華酒店)のレストランで飲茶を・・・のつもりで行ってみると、やってませんでした。
そこで、近くで飲茶は・・・と考えてみると、あった、ありました!

メトロポール・ホテル(Metropole Hotel/京都酒店)はスーパーマーケットのパビリオン(Pavilions/ 百利來)のすぐ近く。昨日ここの1階で飲茶をやっていたのを、ぱんだが憶えていたのでした。"人間メモリーちゃん" の面目躍如です。

 
(左)鮮蝦腸粉 (右)蜜汁叉焼飽

 
(左)山竹牛肉球 (右)上湯鮮竹巻

小吃はどれも美味しかった!
ただ、英語が通じないのに加え、お店が忙しくてぴりぴりした店員さんと、まくしたてるような広東語の雰囲気に、びびんばは少し疲れてしまいました。びびんば、珍しく冬の時代に突入です。

食後、本日もパビリオンでお土産などを買いもの。ポルトガルのコーヒー豆はやはり今日も置いていませんでした。

セナド広場方面まで歩いて、マカオでは有名チェーン店のお菓子屋兼お土産屋(?)咀香園餅家でも買いもの。
アニメのチャングムのポスターが貼ってありました。マカオでもチャングムは人気があるのでしょうか。
● マカオを歩く 〜聖ポール天守堂跡・カモンエス広場編〜

セナド広場からは、またまたウォーキングマップ『Macau Walking Tours by Day & Night』に沿って行動。「St. Paul's & Camões Garden」という60-75分コースです。ウォーキングマップ大役立ちですな。

 
(左)セナド広場に(右)仁慈堂 どこも大陸からの観光客でいっぱいでした

セナド広場から、前回も行ったモンテの砦へと向かいました。ウォーキングマップに従わず、適当に歩いてもちゃんと到着(笑)
昨年写真を撮ったモンテの砦入口の猫の足跡も残っていて、懐かしい!

今回は、前回閉館日だったマカオ博物館(Museu de macau/澳門博物館)に入ってみました。入場料はひとり10MOP(およそ150円)。

このマカオ博物館、マカオの歴史や文化を楽しみながら知ることができるのでオススメです。ニホン語の翻訳機もありましたよ。タイパ・ハウスミュージアムには悪いけど、タイパ・ハウスミュージアムよりよっぽど楽しくてためになったなあ。

館内は思った以上に広くて充実しているので、時間に余裕を持って訪れた方が良いと思います。

(館内では写真撮影できなかったので写真はありませーん。)

博物館を出ると相変わらず蒸し暑いので、砦の公園の木陰のベンチでちょっと休憩。
砦の塀に登る観光客に対して黒人のセキュリティが注意をしていたのだけど、西洋人には「Excuse me!」、中国人と思われる東洋人には「唔該!」。広東語を喋る黒人、というのは見ていて違和感ありまくりで面 白かったです。
ちなみにびびぱんは注意されませんでしたが、注意される時はきっと「唔該!」と言われたんだろうなあ。

 
(左)モンテの砦から見たマカオの街(ボロい…) (右)大砲にまたがってみろというB氏の指令をかたくなに拒否するP氏

砦を降りて聖ポール守天堂跡(Ruínas de S.Paulo/大三巴牌坊)へ。まあ、マカオと言えば先ずこの場所が有名ですね。咀香園のチャングムのポスターにも使われていたし。
砦の上から獅子舞が来ているのが見えたので急いで階段を降りたのですが、着いた頃には終わっていました。

 
(左)聖ポール守天堂跡 (右)同じく・花王堂街から

ウォーキングマップの終点はカモンエス公園(白鴿巣賈梅士花園)。ホテル付近に戻ることのできるバスがここから出ているので、聖ポール守天堂跡西側の花王堂街(Rua de Sto. António)という道を歩く。この道は骨董品の店なんかが多かったように思いました。

 
(左)花王堂街の街並 (右)マカオらしいアパートメント

カモンエス公園はニホンの公園のような公園で、子どもとお年寄りの憩いの場といったところでした。
遊具とも健康器具ともつかないもので体を動かすおばあちゃん達が印象的でした。

 
(左)「アンタ何撮ってんの〜?」 (右)ここは公共スポーツジムなのか?

カモンエス公園はバスの始発で、乗るつもりの17番のバスはすでに止まっていましたが、運転手は売店周りで井戸端会議に夢中でいつまでたっても出発する気配がありません。しばらく様子をうかがっていたのですが、らちがあかないので試しに乗車してみたら、お、客が来た、てな感じで運転手もやって来て、バスは出発したのでした。まあ、マカオのバスには時刻表がないからね・・・。

スーパーでSICAL(ポルトガルのコーヒー豆)の1kg袋(でかい!)、マカオではまた買おうと決めていたチョリソーの缶 詰、ニホンに帰った翌朝のパンが家になかったのでポルトガル風のパンを買って、ホテルに戻りました。

● マカオに嵌る

夕食は、埋立地である新口岸地区にある2つのマカオ/ポルトガル料理のレストランが候補でした。ぱんだが調べると、どうやら2軒とも同じビルに入ってることがわかったので、とりあえず近くまで行ってみることにしました。
観音堂で先ほどと同じく17番のバスに乗り、観音像で降ります。

新口岸に建っている観音像はポルトガル人デザイナーが設計したものらしくて、その柔和な表情は、どことなく聖母マリア像を思い起こさせます。

候補レストランその1はドン・ガロ(Don Galo)。有名店ガロ(Galo/公鶏)の系列店と勝手に思っていましたが、違うかも知れません。
候補レストランその2はカルロス(Carlos/加路餐廳)。この店は、某SNS内の "香港に魅せられマカオに嵌る" というコミュニティで紹介されていたレストランでした。
さんざん迷ったあげく、マカオ最後の夕食はカルロスの方で。

18時半はまだオープンしたての時間だったらしく、客はびびぱんのみでした。
バカリャウ・ア・ブラシュ(干しだらの卵とじ)が食べたかったのですが、何故かバカリャウ・ゴメスを注文。「ゴメスってー!」と笑いながら(なんでや)。あとはカルロス・チキン(料理名はうろ覚えですが)と、マカオ定番となりつつある野菜炒め。飲み物はもちろんヴィーニョヴェルデです。
すぐにワインと、頼んでいないカルドヴェルデが運ばれて来ました。ボリュームのあるおばちゃん、笑顔で「サービス!」。わーい、おばちゃんありがトゥー!

 
(左)カルドヴェルデ (右)バカリャウ・ゴメス

 
(左)カルロス・チキン (右)野菜炒め

バカリャウ・ゴメス、初めて食べるけどほぐしたバカリャウとじゃがいもの炒めもの。オリーブとゆで卵が入ってる。バカリャウの塩味とごろごろ入ってるじゃがいもがちょうど良い加減。美味しい。
カルロス・チキン、これびっくり。外はカリッと、中はジューシー。ばりウマ!
野菜炒めはいつもの味。旨い。

このカルロスはポルトガル料理と言うよりはマカオ料理のレストランなのだそうですが、マカオ料理とはポルトガル料理を基本に中国料理がミックスされた家庭の味なのだそうです。びびぱんが食べたどの料理も美味しかったし、お店の人の雰囲気も非常に良かった。オススメのレストランです。びびぱんは次回も必ず行きます。

お会計は451MOP(およそ6,765円)。今までより少しお高いですが、これはワインが高かったからです。美味しさに満足したので、帰り際にチップを20MOP手渡しました。

黄金にライトアップされた観音像にびびぱんのマカオ再訪を誓い、12番のバスでホテルへ。

バスは満員寿司詰め状態で、びびぱん完全に現地人と同化。「こんなの乗るニホン人観光客はおらんよなあ。」と話しながらも、ポルトガルとはまた違った不思議な居心地の良さを感じるびびんばでした。
計算通り、ホテルから2つ手前のブロックで降車。マカオのバスをようやく使い慣れて来たことを実感しました。

ぱんだが食後にアイスを食べたくなったので、スーパーでぱんだはアイスを、びびんばはマカオビールを買い、ホテルに戻って帰国のためスーツケースのパッキング。
溶けたアイスを食べ、ぬるいマカオビールを飲みながら、マカオ最後の夜は更けて行ったのでした。

 
 

(びびんば 2007/09/02)