● 世紀の変人モンテイロの砂の城
食後はシントラ・ヴィラから歩いてパラシオ・エ・キンタ・ダ・レガレイラ(レガレイラ宮殿)へ。
キンタ・ダ・レガレイラは、20世紀初頭のフリーメーソンであった億万長者の資本家アントーニョ・カルバーリョ・モンテイロが、イタリア人建築家ルイジ・マニーニに改装させた邸宅と荘園の総称であり、建物や敷地内のあらゆるところに、フリーメーソンやテンプル騎士団などが象徴するグノーシス主義のシンボルが隠されている虚構の庭園で、非常に面
白いスポットです。

いやーとにかく中は広いのなんのってねえ!?
ムーアの城跡に続き、またまた山登り状態ですよ。
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キンタ・ダ・レガレイラの入口付近
外からも宮殿は見えます |
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敷地内にある礼拝堂 |

先ずは宮殿内を見学。
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応接室? |
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ここにもテンプル騎士団の紋章が |
宮殿の中には、このキンタ・ダ・レガレイラの歴史などを説明する展示があり、改装当時の設計図や、マニーニやモンテイロの写
真や肖像画もあったと思います(多分)。
宮殿のてっぺんからは、相変わらず天気は悪いものの、シントラの村が一望できました。
良い景色!
キンタ・ダ・レガレイラで宮殿と並んでもう一つ重要なスポットなのが、井戸。
まぁ本当の井戸ではないのですが(要確認)、井戸型のらせん階段が地中の奥底まで抜けており、最下層まで歩いて降りることが出来て、さらに井戸から洞窟のような抜け道が何本もキンタの敷地内の色んなところに通
っているのです。
この構造は、実はグノーシス主義者であったとも言われる13〜14世紀のイタリアの詩人ダンテの代表作「神曲」をモチーフに作られたものだという説があります。
この井戸の場所を探すのに一苦労でした。
チケットと一緒に渡されたマップが解り難くって・・・。
今日は山歩きデーですな。
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井戸に入って下を見下ろした様子 |
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同じ場所から上を見上げた様子 |
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この階段をぐるぐると降りて行くのです
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井戸の最下層まで降りて上を見上げた様子 |
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真っ暗な洞窟を抜けると・・・ |
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おや、こんなところに出て来ましたよ? |
実は旅行の準備をしているときから、cocteauさんに懐中電灯が要ると聞かされていて、ベルトでおでこに固定するタイプのLEDの懐中電灯をポルトガルまで持って来ていたにもかかわらず、この日、あろうことかホテルに忘れて来たのでした。何やってんだ(ぱんだ)!?
なので洞窟の中は本当に手探り状態でした。こんなところ、きっとひとりだと入ることはなかったでしょう(笑)
キンタ・ダ・レガレイラはもっとゆっくりと見ても良かったかも。また来たい!
シントラはリスボンからの日帰り観光が一般的ですが、本当に見どころが多い(残念ながらニホンではまだまだ紹介されていない場所も多い)ので、次回はシントラに1泊したいと考えています。
● バス→電車→船 制覇
シントラ・ヴィラに戻り、シントラ銘菓まくらさん(トラヴェセイロ)を購入。
シントラからカスカイスへのバスの時間が迫っていたので、足早にCPのシントラ駅へと急ぎました。
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ムーアの泉の前には路駐だらけで良い写
真が撮れませんでした |
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シントラとはここでお別
れ |
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シントラ市庁舎もライトアップされていました(笑) |
シントラ駅のバス停から、無事カスカイス行きのバスに乗車。
このバスの運ちゃん、ポルトガル人ドライバーにしてはとても珍しく、交通
マナーの良い男前な運転をしておりました。
疲れと寒さで眠りそうになるのを必死でこらえて、バスの中からびびんばblogアップ。
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カスカイスに着き、駅前のショッピングセンターの中のピンゴドーセ(スーパーマーケット・チェーン)で水、マンゴージュース、ポテトチップス(何でだ?)を買い、カイス・ド・ソドレ行きのCPに乗車。
ここまで、シントラ周遊チケット大役立ちでした!
シントラ線と違い、いかにも田舎の路線といったおもむきの車両にゆられながら、シントラで買ったまくらさん(注:トラヴェセイロです)を食べました。
ボ、ボロボロ落ちて食べにくい・・・。でもウマー。
ポルトガルのお菓子って殺人的に甘いものも多いけど、これは食べれます。
その後、爆睡・・・。
カイス・ド・ソドレから、今度はフェリーに乗ってリスボンの対岸のカシーリャスへ。
目指すは港町のシーフード・レストランです。
しかしぱんだはフェリーで酔いそうに・・・。
頑張って進行方向を向いて座ってました(そしてぱんだの体を揺らしたりして遊ぶびびんば)。
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びびぱんとcocteauさんの乗ったMADRAGOA号(マンドラゴラ号かと思いました)
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船内の様子 |
● 気分は裁判官 by ぱんだ
カシーリャスのフェリー・ターミナルから歩いてすぐのところにある、Cablinhaというcocteauさんオススメの大箱レストランへ。
この店ではぜひ食べておかなくっちゃという茹でたカニとトースト(バゲット)、そしてカニにはヴィーニョ(ワイン)ではなくセルベージャ(ビール)、ついで(?)にアローシュ・ド・タンボリール(アンコウのリゾット)を注文。
カニは裁判長のような木づち(樹脂製ですが)で甲羅を割って食べるのですが、ウマー!
そしてビールに合う合う!!
意外だったのが、バターをたっぷりぬったバゲットとカニ味噌の相性が◎
これは目からウロコでした。
もちろんアローシュも旨いんだけどもう腹いっぱいですよ。
ビールは何杯飲んだことか・・・。
店員のおっちゃんもニホン人3人組が珍しいのか、オモローでした。
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ど〜ん!!
カニとカニ味噌!! |
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このハンマーで・・・ |
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カニの甲羅を割って食らうのです
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鍋いっぱいで食べきれない(でも食べた)アンコウのリゾット |
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カシーリャス犬(老)
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カシーリャスのフェリーターミナルにて
対岸はリスボン |
フェリーでリスボンに戻り、良い気分のままメトロでカイス・ド・ソドレからロッシオ駅へ。
ここでcocteauさんと別れてホテルへ。
まるでこの日が観光初日かのような充実感で、びびんばベッドへ直行。おやすみなさーい。
(ぱんだはきちんとシャワーの後、洗濯までしていました模様です。)
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