びびぱん in 葡萄牙国 2005 〜 びびぱん はじめての里帰り 〜
 
8/12(fri)[1]
 
■ 8/12(fri):2日目[1] リジュボア
 

● リジュボア初めての朝

2日目の朝、7時起床。
外はよい天気のようです 。
テレビを付けると「Panda Channel」というチャンネルで、ニホン人なら誰しも見たことあるであろう、おなじみのアニメが放送されていました。
登場人物は「ノビータ」「スネーオ」「ギガンテ(=ジャイアン)」などという名前でした。
ジャイアンよりギガンテの方が強そうですね、などということは置いといて、ジャイ子が何という名前になっているのかが気になります(クリスチーネ?)。

 
(左)さわやかな朝(ホテルの部屋からは向いのホテルしか見えません) (右)ノビータとドラィモン

ホテルの朝食はビュッフェで、びびんばはカリカリベーコンがお気に入り。
前回のポルトガル旅行でも、ベーコンが美味しくて毎朝食べてました。
ちょっと塩辛いけど。
オレンジジュースも美味しくて、コーヒーは相変わらずカップいっぱいになみなみと注いでくれるしで、びびぱんついつい(?)朝食も食べ過ぎてしまいました。

さて、本日、最初にやらないといけないことは、4日目にリジュボアからポルトに移動するための電車の切符を確保すること。
特急列車アルファ号 Alfa(ポルトガルの新幹線みたいなもん?)をはじめリジュボア発の長距離列車は、バイシャなどリジュボアの中心地からは少し離れた場所にあるサンタ・アポローニャ駅 Estação Santa Apólonia が始発なので、切符(ポルトガル語で「ビリェッテ Bilhete」と言います)もそこまで買いに行かなければなりません。
先ずはホテルの最寄り駅、メトロのアヴェニーダ Avenida に向かい、「セッテ・コリーナシュ 7 colinas」を買いました。

● 7 colinas

7 colinasは、リジュボアのメトロ、バス、ケーブルカー、サンタ・ジュスタのエレベーターが乗り放題(!)になるパスカードで、1日券と5日券があります。
1日券は3.50EUR(497円)、5日券の値段は買ってないのでわかりませんが(笑)、7 colinasはICカードなので、金額には0.50EUR(71円)分のカード代金が含まれています。
一旦カードを手に入れさえすれば、翌日からは3EUR(426円)をチャージすればオッケーです。

観光者向けパスとしては、交通手段のほかに観光名所の入場料も無料になる「リジュボア・カード Lisboa Card」が有名ですが、事前に計算したところLisboa Cardでは元が取れなさそうだったので、今回、7 colinasにしました(せこい?)。

最初、アヴェニーダ駅にある自動券売機で7 colinasを買おうとしたのですが、何故かチャージしか出来ないみたいなので、結局窓口に行きました。
朝9時前、窓口のおばちゃんはやる気なさそうでしたが、「セッテ・コリーナシュ!ワン・デイ・チケット!ツー・パーソン!」といいかげんな英語で伝えると、何やらだるそうな感じで売ってくれました。

翌日(3日目)は同じくアヴェニーダ駅の自動券売機チャージを済ませることが出来ましたが、4日目の朝、この時はたまたま20EUR札しか持っていなくて、自動券売機には[5] [10] [20]と20EURも使えると書いてあったのにもかかわらず、何回20EUR札をつっこんでも「あっかんべー」と返ってきてチャージできませんでした。
窓口にひとがいなかったので(朝、アヴェニーダの窓口にひとがいたのは、後にも先にも2日目だけ)、仕方なくひと駅先のレスタウラドーレス駅 Restauradores まで歩くはめに…。
たぶん券売機の中にお釣りがなかったんでしょうな。

自動券売機を使う予定のある時は、あらかじめこまかいお金を用意しておいた方が良いかもしれません。

 
(左)7 colinasはこんな感じでピッ!と使いましょう (右)ポルトガルのメトロのドアは指だけじゃなく全身を挟まれる危険があり注意が必要です

● 本日のお仕事

アヴェニーダ駅の自動改札機に7 colinasをかざし、颯爽と通り抜けるびびぱん。
メトロに乗って2駅、ブルーライン Linha Azul の終点であるバイシャ・シアード駅 Baixa-Chiado で降りました。
ガイドブックによると、サンタ・アポローニャ駅までは、ロッシオ広場からバスが出ているようです。

fnacの入ってるデパート「アルマンゼン・ド・シアード Armanzens do Chiado」はバイシャ・シアード駅の真上なんだな、ということを確認し、ロッシオ広場(ペドロ4世広場)まで歩くと、「おお〜、ポルトガルやああ〜、リジュボアやああ〜。」と、久し振りの景色に思わず記念撮影。

 
(左)現在閉鎖中のロッシオ駅 (右)ロッシオ広場で記念撮影

ずっと来たかった場所に、まさにいま、自分達は立ってるんだなあ…。

と感慨に耽ったのもつかの間、ロッシオ広場にいくつか並んでるバス停のひつに「S.Apólonia」と表示されたバスが入ってくるのが見えたため、「あ、バス来た!」「サンタ・アポローニャって書いてる!」「ぎゃ〜!」と、あわててバスの前まで走って行き、信号無視をして車道を渡り、バスに飛び乗ったのでした。
車内の黄色い切符読み取り機に、颯爽と7 colinasをかざすびびぱん。
ぜー、ぜー、ぜー…。

バスが海沿いの通りに出てしばらく走ると、見えて来ました水色の建物、あれがサンタ・アポローニャ駅です。
ガイドブックを見ると、Alfaの切符売り場は駅構内のホームの方にある模様だったので、奥まで入って行きました。
売り場の窓口ではおっちゃんがサンドウィッチをほおばりながら、おばちゃんとしゃべっていましたが、「8/14, 10:55, 2 adultos, Alfa Turistica, Lisboa→Porto」とあらかじめ書いておいたメモ帳を見せると、「もうちょっと待ってくれ。」みたいなことを言われたので、ぱんだは素直にそこで待ち、びびんばは駅構内の写 真を撮ったりしながらぶらぶらすることに。
しばらくしてぱんだに呼ばれたので同じおっちゃんに同じメモ帳を見せると「ここじゃない、ナンバー・シックスだ。」という返事。
どうやら駅の入口すぐの窓口の6番に行けということらしい。
それなら最初に言ってくれ〜、と思いながら言われた6番窓口へ並ぶ。
びびぱんの番が回って来て、売り場の姉ちゃんにまた同じメモ帳を差し出してボールペンでぐりぐり印を付けてると、何やらポルトガル語で言われるのだがびびぱんにはわからない。
そこで手持ちの時刻表のコピーを見せると、時刻表の下の方を指さしました。
見てみると、10:55発の電車は8月14日には運転していないことがわかりました。
これはびびぱん事前のチェックミスです。
それなら、と、1時間早い「0955」をボールペンでぐりぐり○印を書いてみると、姉ちゃんはパソコンのモニタをぐるっとこちらに回転させて見せてくれました。
そこには「×」の印が。
これで、9:55発の電車はすでに満席であることがわかりました。
ええ〜、と思いながら10:55発の次の電車である「1355」をボールペンでぐりぐりしてみると、13:55発の列車はまだ残席があったらしく、ようやく切符を2枚手にすることが出来ました。
気付けばびびぱんの後ろには長蛇の列が…。
「ス、スイマセン〜。」と思いながらそそくさとサンタ・アポローニャの駅を後にしました。
Alfa、リジュボア→ポルトの2等は、1枚24.50EUR(3,479円)。
これにて本日のお仕事終了!

 
(左)これがサンタ・アポローニャ駅だ! (右)駅構内の様子

● アルファマ歩きまくり[1]

なんとか無事(?)4日目の列車の切符を手に入れたびびぱん、ここからようやく観光です。
今日の午前中の予定は、サン・ジョルジェ城 Castelo de São Jorge をはじめアルファマ Alfama をぶらぶらすること。
昼食もアルファマでテキトーにレストランを探すつもりです。
早速サンタ・アポローニャからサン・ジョルジェ城まで歩き始めました。

テキトーにサン・ジョルジェ城があるであろう丘の方面に登って行くと、昨年歩いた記憶のある一角に来ました。
「さてと、アルファマで迷子にでもなってみるか。」
登ったり曲がったり降りたり曲がったりしながらあてもなくうろうろしてると、街のおっちゃんやおばちゃんに怪訝な顔をされまくり。
それはそう、ここは観光地とは言うものの、おっちゃんやおばちゃんたちが普通 に生活を営んでいる場所なのです。
野菜や取れたての魚が売られていたり、床屋があったり食堂があったり。
よそもんがずかずか入って行って、良い顔をされるとは思えません。
でもびびぱん、この朽ちた感じの古い街が好きなのです。
だからカメラを向けても大目に見てね。

 
(左)ポルトガルでは珍しい(?)井戸端会議のおばちゃん (右)お土産屋から出てくる警官を激写

ぐるぐるうろうろしているうちに、あれ〜、見たことある建物が。
はは〜ん、さては、これがうわさに聞くアルファマのカテドラル Sé Patriarcal だな。
さすが観光客も多く、ニホン人観光客らしいのも2組いました。
びびぱんはカテドラルの中には入らず、外から写真撮影。
ちょうどゴトゴトとチンチン電車 Electrico もやって来ましたが、カテドラルとチンチン電車が重なる絵的にばっちりのタイミングをカメラにおさめることは出来ませんでした。

 
(左)アルファマのカテドラル (右)…の横を通り過ぎるチンチン電車28番

カテドラルの横を抜け、さらに坂を登ると、展望台があったのでここでひと休み。
ガイドブックの地図によると、ここはサンタ・ルジア展望台 Miradouro de Santa Luzia と言うのだそうです。
リジュボアの強い日射しにたまらなく休憩したのですが、日陰に入るとひんやり涼しかったです。
ニホンと違って湿度が低いため、陽に当たらなければ夏でも過ごしやすい気候です。
サンタ・ルジア展望台からは、まるで海のようなテージョ川が一望できたのですが、残念ながら真下の建物のトタン屋根が邪魔で、絶景とまではいきませんでした。
「← S. Jorge」という看板を見つけ、さらに登ると、サン・ジョルジェ城に到着。

リジュボアの街を見下ろすサン・ジョルジェ城、以前は無料で入れたらしいのですが、昨年のユーロカップの時期に有料化したそうです。
といっても、リジュボア市民には今まで通り無料で解放されているとのこと。
有料であることを知らなければ見過ごしたであろう目立たない場所に、いかにも新しいビリェッテリア(切符売り場)Bilheteria がありました。
ひとり3EUR(426円)。
ビリェッテリアの近くのお土産屋で良い感じのポストカードを見付け、6枚購入(3EUR=426円)。

 
(左)ようこそサン・ジョルジェ城へ! (右)クジャク(?)がご案内してくれました


ロッシオ広場〜フィゲイラ広場方面 泊まるはずだったホテル・ムンディアルが目の前に!


サンタ・ジュスタのエレベーターの方面 テージョ川には4月25日橋が見えます

 
(左)何があるかな?のぞきこむぱんだ氏 (右)城下町を一望するバカ殿

 
(左)キケン!落ちたら天に召されます! (右)石の上にも三年たたずむハンチングのおっちゃん

サン・ジョルジェ城からのパノラマは実に素晴らしいものでした。
ところどころにある石の椅子がひんやりしていて気持ちよく、休み休みゆっくりと見て回りました。
前回ツアーのコースになかったので今回訪れたサン・ジョルジェ城でしたが、来た甲斐があったというものです。
またリジュボアに来ることがあれば、必ず訪れることでしょう。

 
 

(びびんば 2005-08-28)