びびぱん in 葡萄牙国 2005 〜 びびぱん はじめての里帰り 〜
 
8/12(fri)[2]
 

■ 8/12(fri):2日目[2] リジュボア

 

● アルファマ歩きまくり[2]

サン・ジョルジェ城を後にし、再びアルファマの街を徘徊しました。

 
(左)おっちゃんの帰宅 (右)びびぱんに興味津々アルファマ犬

 
(左)額縁のような風景 (右) アルファマは…

 
(左)複雑に入り組んだ街です (右)ちっちゃいレストランの店先で鯵を焼いていました

もう時計は12時をまわっていたけど、朝食を食べ過ぎたせいか、あまりお腹が空いていないびびぱん。
本当はアルファマの大衆食堂で地元人に混じって安くて美味しい昼食を、と考えていたのですが、泣く泣く諦めて、午後にお茶しに行くつもりだったバイロ・アルトのカフェ、ア・ブラジレイラ A Brasileira で軽めの昼食を取って、夕食に備えることにしました。
というのも、夕食はポルトガル通には有名な、でもガイドブックにはあまり載っていない鶏の丸焼きの店、ボンジャルディン Bonjardim に行くつもりだからです。
そうと決まれば、アルファマからバイロ・アルトへ向かうチンチン電車28番の乗り場を探します。
とりあえず坂道を下ると線路にぶつかるだろう、という安易な考えで歩いていると、見えてきた教会の前に旅行者がたまっており、そこに乗り場もありました。
地図を見てみると、カテドラルを下って来た位置のようでした。
しばらくしてやって来たチンチン電車に乗車(もちろん7 colinasで颯爽と)。

● リジュボア歩きまくり

車内は、観光客で満員御礼。
床が板張りというポンコツ具合で、ガタゴトというよりはバキッバキッといった風情で坂道を登り降りするチンチン電車は、走りながら空中分解するんじゃないかと思わせるほど揺れました。
とはいえさすが楽チン、あっという間にバイシャを抜け、バイロ・アルトに差し掛かりました。
地図を見ながら適当に降車。
そこはカモンエス広場 Praça de Luís de Camões で、目的地のア・ブラジレイラはすぐそこでした。
ア・ブラジレイラのテラス席に座り、軽めの昼食。

チーズサンド Tosta Queijo 2.50EUR(355円)
ガラオン Galaõ 2.00EUR(284円)
ビール Cerveja 2.50EUR(355円)

実は、いままでびびぱん家では、アイス・カフェオレをガラスコップに入れたものを「ガラオン」と称して飲んでたのですが、初めて本物のガラオンを飲んでびっくり。
ガラオンってホットなんですね、こいつは勉強不足でした。
その後もポルトガルでは冷たいコーヒーって全く見かけませんでしたが、アイスコーヒーを飲む習慣がないのでしょうか。

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テラス席の中にあるペソア像と写真を撮りたかったのですが、観光客にモテモテで空きそうになかったので、ハーゲンダッツでダブルのカップを買い(3.75EUR=約533円)、バイシャ・シアード駅の真上にあるデパート、アルマンゼン・ド・シアードまで食べながら歩きました。

アルマンゼン・ド・シアードの目的はfnacでCDを見ること。
ぱんだはその間、隣の本売り場へ。
fnacの試聴機は、CDの裏に貼ってるバーコードを読み取らせると聴けるシステム、ということは、全商品視聴出来るんだろか。
これは便利、ニホンのレコード屋も見習ってほしい。
びびんばはポルトガルのレイヴ『Olá! Love 2 Dance in Wonderland』の2枚組コンピレーションCD(19.95EUR=約2,833円)を、ぱんだはポルトガル料理の本『soupes du jour』(7.82EUR=約1,110円)と『Cozinha Tradicional Portuguesa』(4.99EUR=約709円)を購入しました。

ぱんだをびびんばの買い物に付き合わせたので、今度はびびんばがぱんだの買い物に付き合う番。
ロッシオ広場の近くにあるブラス・イ・ブラス Braz & Braz という家庭用品のデパートに行きました。
友達と自分達へのお土産に、ランチョンマットを4枚購入(9.84EUR=約1,397円)。
レジのおばちゃんが「はあああ…。」とものすごいため息をつき、びびぱん、思わず目を見合わせました。
コルクのカタプラーナ鍋敷きも探してたのですが、ここでは見つけられず。

 
(左)ブラス・イ・ブラス (右)ホテルのエレベーター

歩き回って疲れて来たので、一旦ホテルに戻ることに。
ボンジャルディンの場所を確認し、レスタウラドーレスにある、前回利用したワインショップ兼スーパー(?)みたいな店(以後「いつもの店」と呼ぶ)で水や冷たいジュースを買い、レスタウラドーレス駅からメトロに1駅乗ってホテルに戻りました。
ホテル・リジュボア・プラザのエレベーターは2機あるのですが、向かって右側のエレベーターの扉は、普通 のドアのように手で手前に引くもので、カゴ内の扉はなし。
面白がってびびぱん、この右側のエレベーターばかり乗ってました。
ホテルの部屋にて、夕食までしばしシエスタ。
サン・ジョルジェ城で買ったポストカードに、友達への手紙を書きました。

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● びびぱん、この旅初めてボられる!?

気力・体力共に回復し、小腹も空いて来たので、いざ、ボンジャルディンへ。
その前に、ホテルで書いたポストカードを早速投函しようと、アヴェニーダ駅に降りる階段の近くにあったポスト兼切手の自販機で切手を購入。
…のはずが、お金を入れてもうんともすんとも。
返金もされないし、揺すっても叩いても変化なし。
ぱんだが覗いてみると、コインが詰まってる模様。
だいぶ色々試したけど、どうにもならず、ぱんだは「むきょー!むちょー!!」と暴れてました。
すると、リベルダーデ大通り Av. da Liberdade で路上駐車の誘導をしてチップをせがむという仕事(?)をしていた男に、「叩くんじゃないっ!」と怒られました。
ぱんだは「絶対あいつが怪しい!」と言いながら、しぶしぶポストを離れました。
しかしまさかタクシーではなく自販機にボられる(?)とは…(びびぱん2.42EUR=344円を失う)。

ホテルにシエスタに戻る前、レスタウラドーレスに郵便局(ポルトガルでは「CTT」)があったのを覚えてたので、自販機を信用(?)するのはやめて、メトロで1駅、郵便局に向かいました。
ぱんだはずっとやさぐれてました。
レスタウラドーレスの郵便局に着いたのは18時頃でしたが、まだ開いていました。
窓口が奥と手前の2つあり、人の行列も2手に別れていて、どちらに並んだら良いのかわからず、とりあえず奥の方に並びました。
みんな仕事の大量の郵便物や荷物を出すらしく、列はいっこうに進みません。
一緒に並んでたポルトガル人のおばちゃんが色々話しかけてくれましたが、さっぱり聞き取れず、笑顔を返すだけのびびぱんでした。
こういう時、コトバが解れば楽しいのになあ…。
ぱんだが意地になって30分くらい並んで、ようやくびびぱんの番が来て、無事ニホンへのエアメールを受け付けてもらうことが出来ました。

● Muito Bom! Obrigado!

さて、いよいよびびぱん念願のボンジャルディンへ。
昨年の旅行後に知り合った「MEALHEIRO DE PORCO」(2005-08-28現在お休み中)の管理人なすこさん夫妻が、1回の滞在中に2回も食べに行くほど美味しかったという鶏の炭火焼きを、どうしても食べたかったのでした。

ボンジャルディンに向かうまで、ニホン語で「イワシ?タコサラダ?」とレストランの呼び込みにつかまりましたが、気分はボンジャルディン。
「アマニャン(明日)。」とテキトーにあしらって立ち去りました。
ボンジャルディンも店の前の道いっぱいにテーブルを広げ、さかんな呼び込みをやっておりました。
鶏は、従来の店の向い側の店先で、うなぎのように焼いてるようです。
「Chicken? Bonjardim?」と呼び止められ、「イエス!ボンジャルディン!」とテラス席の奥に陣取りました。

ヴィーニョヴェルデ赤 Vinho Verde Tinto 6.70EUR(約951円)
鶏スープ Canja ×2 3.60EUR(約511円)
鶏の丸焼き1羽 Frango Assado 10.60EUR(約1,505円)
メロン Melão 2.10EUR(約298円)
プリン Pudim Flan 1.80EUR(約256円)
ビッカ Café 0.85EUR(約121円)
ガラオン Galão 1.10EUR(約156円)

先ずはニホンではなかなか買えないヴィーニョヴェルデの赤。
しゅわっとして味も濃く、美味しかったんですけど、瓶に巻かれた筒状の保冷剤に感動。
翌日ブラス・イ・ブラスで探すことに決定!
カンジャは鶏スープということでしたが、鶏も米もたくさん入っており、鶏粥のよう。
鶏のだしが出ていて旨かった。
そしてメイン、鶏焼き!
1羽丸々は結構なボリュームのはずが、香ばしくてジューシーで、気付けば完食。
ほかに色々頼まなかったおかげで、デザートとコーヒーにもありつけました。
残念だったのは、メロンにポルトワインがかかってなかったこと。
そこまでメニュー読んでなかったんだけど、ぱんだは読んで知ってたみたい。
それなら最初に言ってくれよ。

食事中も花売りが来たり物乞いが来たり、近所の人が鶏を買いに来たりとにぎやかでした(この店、テイクアウトもやってます)。
びびぱん担当の兄ちゃんに「ムイント・ボン!オブリガード!」と言ってチップを渡し、ボンジャルディンを後にしました。
いつの間にか日も落ちて、すっかり暗くなっていました。
やさぐれぱんだも美味しいものを食べて、すっかり機嫌が良くなってました。

 
(左)びびぱん担当の兄ちゃん (右)鶏スープというよりは鶏粥といった趣きのカンジャ

 
(左)香ばしくジューシーな鶏の丸焼き (右)さよならボンジャルディン

ぱんだのリアルタイムblog(+帰国後追記) >>

 
(左)昨年乗ったケーブルカー「グロリア線」 (右)憎っくき切手自販機の前で踊りながら怒りを露わにするぱんだ

ホテルに戻り、在ヨーロッパ邦人向けのNHKで『大長今(宮廷女官チャングムの誓い)』第7話(菜園に追放されたチャングムがキバナオウギの栽培に成功し、チョン・ウンベクの粋な計らいでチャングムの功績も公になり、スラッカンに戻れることになるという回)を観ながら、洗濯。
その後疲れていたのか、いつの間にか寝ていました。

 
 

(びびんば 2005-08-28)