びびぱん in 葡萄牙国 2005 〜 びびぱん はじめての里帰り 〜
 
8/16(tue)[1]
 

■ 8/16(tue):6日目[1] ポルト

 

● ポルト、そして葡萄牙国観光最終日の朝

ポルト3日目の朝は7時半頃起床。
観光できるのは、今日が最後となりました。
この日もホテルの食堂で朝食をいただいたあと、ホテル内を探検隊。
食堂に面した庭は昨日も見た通り手入れがされていませんでしたが、建物の中はクラシカルな、なかなか良い雰囲気(古いとも言う)。

 
(左)ホテルの2階(ニホンで言う3階)から見た朝のポルト (右)ホテルパリス内

この日は、ポルトに来て以来、まだ乗ってなかったチンチン電車を乗りに行くことに決めていたので、9時頃ホテルを出ました。
ホテルを出てクレリゴス教会の方面をまわって、サンフランシスコ教会まで坂道を歩いて下りる。
朝方はやはりひんやりとしていました。
ぱんだはロングスリーブのものを羽織ってましたが、びびんばは今日もTシャツ短パンです!

 
(左)坂道をゆっくりと下って来たおばあちゃん (右)はたらくおじさん


朝のポルトの路地 クレリゴスの塔は色んなところから見えます

前日もポルトの街中で見かけたのですが、石畳に、消火ホースのような太いホースで大量 の水をまき散らしている光景に出会いました。
あれは何のつもりなのかな? 石畳を洗っているのでしょうか。

 
(左)消火ホースのようなもので豪快に水をまく (右)サンフランシスコ教会に到着

● ミステリー 列車 チンチン電車

サンフランシスコ教会の下にあるチンチン電車の乗り場、インファンテに到着。
時刻表を見ると9時38分が始発となっていました。
前年ポルトを訪れた時もこのチンチン電車に乗ろうとしたのですが、その時は遠足の子ども達に占領されてしまってあきらめたことを思い出します。
この乗り場で電車の来るのを待ちます。

 
(左)来ないチンチン電車 (右)ベンチで居眠りおじさん

 
(左)さわやかな空気の朝のドウロ川 (右)何をするでもなくポールに腰かけたまま動かないおじいちゃん

しかし、始発時間のはずの9時38分をまわっても一向に電車の来る気配はありません。
他にも電車待ちのお客さん(おそらく観光客)がいたので、電車が来ないということはないだろうと思い、根気よく待つと、10時を過ぎてようやくやって来ました、くすんだ黄色と茶色の、ポルトのチンチン電車。
1年4ヵ月ぶりにお目にかかります。

乗り込もうとすると、運転席付近に、リジュボアで幾度となく利用したあの黄色いICカードの読みとり機が…。
実はリジュボアの7 colinasのように、ポルトにも交通機関で利用できるICカードが普及しているようです。
その名を「andante」。
しかしびびぱん事前のリサーチ不足により、どこで購入し、どこでチャージするのかなど、andanteのことはほとんど知りませんでした。
昨日、フニクラ−ル(ケーブルカー)に乗った時に何となく購入しましたが、そうか、チンチン電車もandanteでしたか…。

とりあえず、昨日フニクリ・フニクラに乗る時に買ったandanteを財布から取り出してみせると、運転手のおっちゃんがうなずいて読みとり機にかざし…本来ならば、ピッと電子音が鳴って緑のランプが点くところが、赤いランプが点いてしまいました。
そりゃそうです、当然、このandanteには本日分の料金をチャージできていませんから!
そんなわけで、運転手から新たに2枚のandanteを購入しました。ひとり1.30EUR(=約185円)。
チンチン電車は現金で乗車することも、andanteにチャージすることも出来ませんので注意が必要です。

 
(左)やっと来たチンチン電車 (右)ベンチで居眠りおじさんは最後まで起きませんでした

ガタゴトガタゴトとドウロ川沿いをのんびり走るチンチン電車。
途中、運転手が車両を止めて、客も置いたまま車両を降りて道路沿いの建物の中に入って行ってしばらく帰って来なかったりしたけど、あれは何だったんだろう?
トイレ、じゃないよな…?
その後も後続の車両と連絡するために(?)一時停止したりしながら、チンチン電車は20分くらい走って終点。
どこだかよくわからないところで降ろされたので、とりあえず途方に暮れてみるびびぱん。

 
(左)車内の様子 (右)カメラを向けるとポーズを取ってくれた後続の運転手のお姉さん

途方に暮れるふりもすぐに飽きたので、あてもなくさらに大西洋の方面に歩くと、だんだんとビーチパラソルなんかが並ぶ、ビーチリゾート、というよりは海水浴場といった趣の風景に近付いて来ました。
うろ覚えのポルトの地図を頭に浮かべ、あてにならない古い情報のガイドブックもめくりながら地下鉄の駅まで歩くつもりでしたが、この先まで歩いて行っても帰れそうにはないような気がしてきたのと、ぱんだのご機嫌の雲行きがまたあやしくなって来たので、さっさとあきらめて、バスで今来た場所に戻ることにしました。
まあ、一番の目的がチンチン電車に乗ることだったので、これでオッケーとしておきましょう。

 
(左)終点で降ろされたあたり (右)今来た場所に戻るバス停から

どこ行きのバスに乗ればいいのか、バス停の路線図に穴が空くほど凝視したがいまいちよく解らず、何本か乗り過ごしたあと思いきって乗り込みました。
バスの切符はひとり1.20EUR(=約176円)でした。バスはandanteではないみたい。
混み混みの車内で立ったままでしたが、チンチン電車とは違ってあっと言う間にサンフランシスコ教会付近まで戻りました。
(ガイドブック情報によると、バスの運賃は、事前に切符を購入しておくと安くなるシステムだそうです。)

● びびぱんおもひでぽろぽろ

ここからはびびぱんおもひでぽろぽろとして(ネーミングに深い意味はないです)、昨年、ツアーのため自由時間の少ない中、頑張って入ったカイス・ダ・リベイラのカフェに行ってみることに。

そのカフェは、カイス・ダ・リベイラの中でも河口の方にあるガラス張りのコンテナ風の簡易な店鋪で、ほとんどの席はオープンテラスになっています。
昨年はメニューをもらうのも飲み物をオーダーするのも『旅の指差し会話帳』を見ながら手探り状態でした。
今年は、この数日で少しは慣れたみたい。

昨年座ったのと同じテーブル席に座り、びびんばは昨年と同じく黒ビールを頼みました。
ぱんだは例によってガラオンを注文しましたが、出て来たのはガラオンではなくガロト Garoto でした。
ガラオンは大きめのガラスコップに入ったミルクコーヒーのことですが、ガロトはカフェ(=エスプレッソ。リジュボアではビッカ、ポルトではシンバリーノ)の小さいカップに入ったミルクコーヒーです。
量が少なくてちょっと残念なぱんだでした…。

 
(左)カイス・ダ・リベイラをうろうろと (右)リベイラ探検隊!リベイラ探検隊!

● カイス・ダ・リベイラ探検隊

リベイラ探検隊の命を受けたびびぱんでしたが、リベイラに並ぶお土産屋を見て、昨年ぱんだの提案があったにもかかわらず買わなくて、あとで後悔したアルファベットのアズレージョを探すことに。
びびぱん家の名字はアルファベットにすると6文字になるので、6枚探すことになりましたが、なかなか6枚全部そろう店がありません。
値段を見ながら何軒もまわって少しづつ買い足して行き、ようやく6枚そろえることが出来ました。

カバン好きのぱんだは、肩からかけられるような布の編込みのカバンも買ってましたな。

あとそれから、ポルトガルの土産物と言えばまっ先に思い浮かぶガロ(バルセロスの雄鶏)の置き物もびびぱん家にはなかったので、いくつか購入。
いずれの店も、買ったものをひとつひとつゆっくりと丁寧に丁寧に包装してくれました。
実のところびびんばにはゆっくり過ぎるくらいに感じましたが、その辺りもポルトガル人の真面 目でのんびりとした性格が感じられました。

 
(左)一昨日サッカーボールで遊んでた犬君、今日は日陰でお昼寝かい? (右)リベイラの洗濯物

リベイラを後にし、またドン・ルイス1世橋のたもと、つまりフニクラール乗り場の近くから大聖堂へと続く階段を登り、歴史地区のまっただ中へ…。
びびぱん、やはりポルトは歴史地区が大好きです。
なんと言うか…不思議と落ち着きます。
いつまでもこの中をぐるぐるぐるぐる歩き回っていたい…。
そんな場所なのです。

 
(左)セルフタイマーに失敗したおかげでサイトにUP出来る写 真になりました(笑) (右)ポルト歴史地区

(このあと、歴史地区を経由して、都会のポルト市内に戻ります。)

 
 

(びびんば 2006-01-01)