びびぱん in 葡萄牙国 2005 〜 びびぱん はじめての里帰り 〜
 
8/14(sun)[2]
 

■ 8/14(sun):4日目[2] リジュボア → ポルト

 

● 世界の車窓から(ポルトガル編)

♪ちゃらっちゃ〜ら〜らちゃ〜らら〜、ちゃ〜ら〜ら〜(お約束)。

 
(左)Alfa 129号 @サンタ・アポローニャ駅 (右)車窓から[1] オリエンテ駅(リジュボア)

 
(左)車窓から[2] コインブラB駅(コインブラ) (右)車窓から[3] ドウロ川が見えてきました♪

えー、電車では隣の席にポルトガルの老夫婦が座られました。
ぱんだの持っていた時刻表のコピーが気になる様子のおばちゃん、ぱんだが見せてあげると「Obrigada.」と言ってくれました。

びびんばはとにかく眠くて眠くて仕方がなかったのですが、飛行機と違って寝てると乗り過ごしてしまうので、なんとか頑張って起きとりました。
そんなびびんばを目の前にして、ぱんだはグースカ寝やがりました。

車内の温度計によりますと、車外の気温は39〜40度C。
今日は本当に暑い。
クールビズを推奨している国ではないハズなのに、車内のエアコンもそれほど涼しくありませんでした。

列車が走るに連れ、車外の景色は、荒れ地と土木工事現場から、一面のぶどう畑へ。
隣の席のおっちゃんはびびんばに「Vinho.」と教えてくれました。

そしていつしか、車外の風景は黒焦げの山ばかりに。
ニホンでもニュースになったイベリア半島の山火事の跡だと思われます。
中には、今、正に燃えている山が遠くで白い煙をもうもうと昇らせている光景にも出会いました。
山火事の写真は、正直とても撮る気になれなかったので、1枚もありません。
でも、いまでは撮っとけばよかった、とちょっと後悔。

隣の席の老夫婦はコインブラB駅で降りて行かれました。

びびぱんは、17時10分、15分遅れでポルト、カンパニャン駅に到着。

● びびぱん、異国の空気にヤられる

ポルト在住、「バカは死ななきゃ生きている」の山さんから、今年のポルトは夏でも寒いと聞いておりました。
やはり南北に長い国ポルトガル、北部の街であるポルトは南部のリジュボアとは気候も違うのでしょう。
さて、ポルト到着の第一印象。

…いや、めちゃくちゃ暑いですけど!

カンパニャン駅で乗り換えて、1駅でポルトの中心部にあるサン・ベント駅であることは判っていたのですが、どうやって乗り換えるのかよく判らないので、とりあえず駅の外に出て35番のバスを待ってみた。
しかし、めちゃくちゃ暑くてバテてきたびびぱん、結局駅に戻って駅員さんにサン・ベント行きのホームを聞いて、切符を買いました(ひとり0.95EUR=約135円)。
びびぱんの疲労はこの頃ピークだったかも知れません。
ぱんだの口数も少なかったです。

2番ホームで電車を待ちましたが、何故かプラスティックの中国ゴマで遊んでいる子どもが印象的でした。
流行ってんのかな?

18時前、駅構内の巨大なアズレージョが有名なサン・ベント駅到着。
何か、サン・ベント駅を降りた途端、得体の知れない熱気がむわん!と押し寄せてきたような錯覚を覚えました。
リジュボアと違って、ポルトの街からは、混沌、のようなものを感じました。

地図を見ながら、予約していたホテル「パリス Grande Hotel De Paris」までスーツケースを引きずる。
ポルトの石畳は、リジュボアのそれよりも石のひとつひとつが大振りで、石と石の間も広く、スーツケースの車輪がところどころで引っかかります。
リジュボアの石畳はもっとスムースで「上品」な感じでした。
これは石畳だけに限らず、街の印象にも同じことが言えるかも知れませんが。

パリスはリベルダーデ広場を西に入った通りの坂道の途中にあり、入口の階段をスーツケースをかついで登る必要があります。
クールな、と言うか不愛想な感じのホテルマンのにーちゃんにバウチャーとパスポートを渡してチェックイン。
あ、荷物も自分で運ぶのね。
指さされたエレベーターは階段の上で、またしてもスーツケースをかついで狭いエレベーターに押し込む。

このエレベーターも、びびんばの好きな引き戸タイプでした。
今回は、内側に引き戸の格子戸が付いていて、これを閉めないとエレベーターは動かない模様。
でも動く時は突然なのでいつも少しひやひや。
それがまた楽しくて好きです。

201号室に入って荷物を置き、ようやと落ち着いたびびんば、ふと、チェックインの時に渡したパスポートを返してもらわなかったような気がしてきました。
リュックの中など調べるものの、パスポートは見つからず。
パスポート紛失の場合、ニホン大使館はリジュボアにあるので、「せっかくポルトまで来たのにまたリジュボアに戻るのか…。」と一瞬思いましたが、脱いでいたスニーカーを引っかけて、何故か階段で1階のフロントまで走って降りて(多分結構動揺してた)、先ほどのにーちゃんに「マイ・パスポート?」と聞くと、ニヤリと口の端だけで笑ってマイ・パスポートを渡してくれました。
あった、良かった…。

びびんば、疲れと旅慣れてきたせいで、つい気がゆるんでいたものと思われます。
こいつは気を引き締めなければ、と改めて心に誓いました。
言葉もわからんガイコクでパスポート紛失なんかシャレにならんもんなあ…。

そんなこともあり、疲れ過ぎたびびぱん、ちょっぴりネガティヴな精神状態に。

● リベイラを歩く

30分ほどホテルの部屋で休憩したびびぱん、街歩きと夕食のため、18時30分頃出かけました。
今日は日曜日なので、観光客の集まるドウロ川沿いのカイス・ダ・リベイラ地区まで行けば飯にありつけるだろうと考え、19時前にはカイス・ダ・リベイラ到着。

昨年来た時は工事中だったドン・ルイス1世橋、今年もまだ工事中でした。
一度、この足場の外れた姿を見てみたいものです。


「ボールは友達!」工事中のドン・ルイス1世橋とカイス・ダ・リベイラ犬

水を買った店(→)

早速晩飯の下調べとばかりにレストランをのぞいて回るものの、たいがいの店が19時30分開店だったため、店先に果 物を並べていた店で水を買い、川沿いに座って何も考えずぼーっとしていました。
開いてるレストランも、客引きのおっちゃんが店先で孫とコマを回して遊んでいたり、まだあまりやる気の出る時間帯ではなさそうです。
でもその店、たまにメニューをのぞき込む観光客がいても、おっちゃんはコマの方に夢中で、何組かお客を逃していたけど…。
ポルトはリジュボアよりもっと商売っ気ないですね。

 
(左)ドウロ川 (右)カイス・ダ・リベイラの洗濯物

今日はアンコウが食べたかったので、アローシュ・ドゥ・タンボリール Arroz de Tanboril(アンコウの雑炊)のあるメニューを出している店を探す。
先ほどのコマに夢中のおっちゃんの店は25.00EURとちょっと高め。
ガイドブックに載っていた「タヴェルナ・べボーボス Taverna Bebobos」という店は15.00EURでした。
結局空腹に耐えかね、20時くらいになって、アローシュ・ドゥ・タンボリールが18.50EURの、テラス席が埋まったばかりで店内はまだ客の入っていなかった、名前のわからないレストランにテキトーに入る。

● 絶品!海の幸

店のにーちゃんに「English?」と聞かれ、何故か「イエス!」と答えるぱんだ。
案の定、英語メニューを持ってきました。
いや、吾々メニューはポルトガル語の方が分かりやすいんですけど…。
結局ポルトガル語メニューを見て、ヴィーニョヴェルデ・ティント(赤)、サラダミシュタ Sarada Mista(ミックスサラダ)、そしてアローシュ・ドゥ・タンボリールを注文。
店のにーちゃんがしきりに「Vinho Verde?」と聞き返していたが、ヴィーニョヴェルデが何かくらいは知ってます!

そのヴィーニョヴェルデ、メニューにはCasaと書いてあったので自家製なのか、ラベルのない瓶で、マグカップとともに登場。
本場のヴィーニョヴェルデはマグカップで呑むのでしょうか。
例の煙突状の保冷剤、ここでも巻かれてありました。
自家製ヴィーニョヴェルデの赤、スーッとしてめちゃくちゃウマー!

そしてサラダが出て来ずいきなりアローシュ・ドゥ・タンボリール。
2人前の量のはずが鍋にどかん!と大量に煮込まれており、4人前ほどありそう。
アンコウの他に海老も入っていて、多分トマトとかで煮込まれてるんだと思うんですけど、コリアンダーも効いていて、美味美味。
でも1/4ほど残しました…。

アローシュ・ドゥ・タンボリール(→)

店のにーちゃんは「Like? Like?」と聞いてきたので「ムイント・ボン!」と答えておきましたが、最後までサラダは出て来ず。
受け取ったレシートにもサラダは入っていなかったので、まあいいとしよう。
どうせ食えなかっただろうから。

Vinho Verde Tinto Casa 6.30EUR(約895円)
Arroz de Tanboril 18.50EUR(2,627円)

にーちゃんにチップを渡し、満足して店を出ました。
いやー、旨かった。
ポルト到着時のネガティヴな気分は、いつのまにか吹き飛んでいました。

ぱんだのリアルタイムblog(+帰国後追記)>>

● 羨ましき宵っ張り人生

時計は21時30分をまわってようやく陽も落ち、カイス・ダ・リベイラは…ますます大にぎわい!
まるで夏祭りの夜店のようなごった返しです(ぱんだいはく「清水寺」のような)。
そろそろホテルに帰ろうとする吾々の進行方向からは、「さあ、今から飯食うぞ−!」といった感じの親子連れやカップル、老夫婦達が続々とやって来ます。
一体どうなってんだ、あんた達の時間感覚は!
でもみんな人生を楽しんでるんだなあと思う。
ニホン人はつまらんなあ…。

 
(左)夜のドウロ川 (右)夜はこれからといった趣のカイス・ダ・リベイラ


ライトアップされて美しい夜のサン・ベント駅

酔い覚ましにと、リベルダーデ広場のマクドで飲み物をテイクアウト。
ポルトガル初マクドでしたが、めちゃくちゃ混んでました。
マクドなんか行かなくてもポルトガルには安くて美味しいものがいくらでもあるのに、と思いましたが、それはニホンでも同じかも知れませんね。
アメリカ発のジャンクフードは着実に世界の食文化を崩壊させているように思います。

パリス201号室(→)

ホテルに戻ったのは22時過ぎ。
リジュボアのプラザと違って、部屋にはエアコンも付いていませんでしたが、夜はさすがに涼しかったです。
冷蔵庫とバスタブもなかったけど、これはちょっと不便かな。
冷たい飲み物をキープできないのと、洗濯もし難いから。

風呂に入って、blog書いて、疲れてたのでとっとと眠りにつきました。

びびんばのリアルタイムblog >>

夜中、というか朝方、仕事の夢を見てうなされ、ベッドから転げ落ちたひとが約1名いたのは内緒です。

 
 

(びびんば 2005-09-24)